【院長学会報告】第10回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)1日目

第10回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)1日目

2018年6月14日から3日間、福岡の国際会議場で行われた第10回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)に参加してきました。本学会では国際シンポジウムの講演を2本、ランチョンセミナー講演を1本、JOSKASセミナーでの教育講演1本、計4本行ってきました。

初日の6月14日の国際シンポジウムでは、”Early Intervention on early knee osteoarthritis focusing on the medial meniscus posterior root tear”というsessionで、私は”The timing of early intervention on early knee osteoarthritis combined with the medial posterior root tear”というタイトルで講演しました。内容は、当クリニックに膝痛で来られた5512名の患者さんの中で、早期変形性膝関節症の患者さんをピックアップし、短期に関節症が進むリスク因子を調査し、どの段階で手術を含めた早期介入を行ったらよいかを検討し、病態進行予防としてのAround the knee osteotomyの手術のタイミングについてです。横須賀市民病院の竹内良平先生と韓国のInje universityのKyung Wook Nha教授が座長で、早期変形性膝関節症とそのリスク因子である内側半月板後角部断裂について、たくさん議論しました。最近では、変形性膝関節症は進行すると元に戻らないので、早期の段階で手術することで、その進行が予防でき、患者さんの生活やスポーツ活動が維持できるのではないかと期待されております。