【院長学会報告】第10回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)2日目

第10回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)2日目

2018年6月15日に福岡の国際会議場で行われた第10回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)第2日目にて、国際シンポジウムの講演1本とランチョンセミナーでの講演1本行ってきました。
国際シンポジウムでは、”Indication of osteotomy around the knee”というsessionで、私は”Around the Knee Osteotomy for Early Knee Osteotomy”というタイトルで講演しました。内容は、当関連施設で行った膝周囲の骨切り術の患者さん約500名の中で、早期変形性膝関節症のの患者さんをピックアップし、早期変形性膝関節症の患者さんに行った膝周囲骨切り術の成績と術後の関節症の進行が予防できたかを講演してきました。早期変形性膝関節症の患者さんに行った膝周囲骨切り術後は関節症の予防が期待でき、特にスポーツ愛好家などの活動性が高い患者さんには高い効果が期待できることがわかりました。北海道大学教授の近藤英司教授と東京女子医大教授の岡崎賢教授が座長で、大いに盛り上がりました。
次に、ランチョンセミナーの講演も行いました。タイトルは“新しいDFOプレートを用いた大腿骨遠位骨切り術 その手術手技と成功の鍵”です。内容は、過去の大腿骨遠位骨切り術の骨癒合時期を含めた臨床成績を述べ、我々が新しく開発したDFOプレートを用いた大腿骨遠位骨切り術の手術手技の詳細と成功の鍵について、講演しました。膝周囲骨切り術は、患者さんの変形に対して、大腿骨の骨切り術も含めた様々な手術を組み合わせた手術が行われるようになってきました。その中でも、最近は大腿骨遠位骨切術は新しい手術として注目されていますが、既存の固定材料では様々な問題点があったために、今回日本人に体に合わせた固定材料を開発し、その報告をおこないました。